ユーザ企業がパッケージを選定するにあたっては押さえておきたい、いくつかの基準があります。
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① パッケージ分類の絞り込み・Fit&Gap分析
② 他製品との連携・インターフェース
③ ベンダー企業の姿勢・パッケージの実績
④ 業種・業態別のテンプレート(種類)
⑤ 保守サポート・バージョンアップ費用
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世の中に出回っているパッケージの中で、自社に導入すべきパッケージはどの分類になるかを
絞り込み、対象となるパッケージの機能と自社の業務とを照らし合わせFit&Gap分析を
行います。
オリジナルシステム開発と異なり、パッケージ導入の場合、1パッケージで自社のすべての業務
を網羅できるというケースはほとんどありません。選択したパッケージがどのような外部インタ
ーフェースを持っているか、どのようなパッケージと相性がよいか(アライアンスパートナー)
を吟味し、将来的な拡張性も踏まえながら選定を進めることが重要です。
現状は、ほとんどのパッケージベンダは他のパッケージとのインターフェース・連携を考慮して
いますから、具体的にどういう製品とアライアンスを組んでいるのかを確認し、将来使用する可能
性のあるものについては、連携するパッケージの信頼性も含め検討します。
また、既存システムや独自調達パッケージと組み合わせる場合もありますからインターフェースに
どこまでの自由度があるか(例えばデータ抽出が、固定項目のみなのか、自由に決められるのか、
並びは変えられるのか等)は費用に大きく係ってきますので考慮が必要です。
自社の要求を満たすパッケージ機能の吟味と共に重要なのが導入するベンダ企業の姿勢とパッケ
ージの実績です。IT投資の失敗の理由1つとしてユーザ企業の要求を理解しないままにシステム
を導入してうまく行かないケースが多くあります。また営業のときは「できます」「できます」と
答えておきながら、いざ決まると「あれもできない」「これはこういう条件が満たされないと・・」
という形でどんどん追加費用・時間がかかる場合もあります。これは大抵の場合、ベンダー担当者
も意図的にだまそうとしてそうなった訳ではなく(ほとんどの場合担当者なりに一生懸命やってい
る場合多し)、導入企業としての経験が浅かったり、組織・体制の問題で社内間の情報共有がうまく
行ってない、企業としてユーザの要求をどう受け取り対応すべきかの姿勢とノウハウと教育が不足
している場合に発生します。
上記のようなベンダーは往々にしてレスポンスが遅いという共通点がありますので、調達検討段階
でもスピード感があるかないかは判断基準になると考えてよいでしょう。
<ベンダー企業担当者のチェックポイント>
- 自社パッケージの特徴と製品コンセプトを簡潔に説明できる。
- 自社パッケージで「出来ること」と「出来ないこと」をはっきり説明できる。
- ユーザとの打ち合わせで理解した内容をドキュメントをベースに意識合わせをする。
- ユーザのわかる言葉で説明ができる。 ※SE(IT業界)特有な言葉を話す担当は要注意。
- 自社のこれまでの実績・経験や会社の姿勢・体制を説明できる。(顔が生き生きしているか)
- メールや電話で問い合わせした場合、1日以内で必ず返事が来る。
業種・業態別のテンプレートを用意・提供しているパッケージも多くあります。テンプレートが
自社の業界ならではの業務にぴったり合うようであれば開発コスト・導入期間も削減でき、大変有用
です。
パッケージの場合、保守サポートに導入後どれだけ費用がかかるのか、何をサポートしてくれる
のかを検討段階で明確にしておくことが非常に重要です。(導入後にかかる費用に驚くユーザが多い
ことも事実です。)
アドオンすることにより基本サポートとアドオン部分のサポートは別扱いにりますし、ハード保守
やバージョンアップ時の費用なども含め確実に抑えてください。

このページでは、パッケージが選定できる状態になっていることを前提として選定基準のポイント説明を行っています。
<パッケージ選定の前提条件>
- システム導入の目的(課題)が明確化されている
- システム導入のためのプロジェクト体制が整っている(整えられる目途がついている)
- 長期的な視点での計画と予算感が整理されている
このような検討が、あいまいなままプロジェ
クトを進めてもうまく行きません。

最終的にパッケージ・システムの導入・活用が成功するかどうかの鍵は、パッケージやベンダの良し悪しではなく、「ユーザ企業がどこまで本気で取り組めるか」です。
特に中堅企業は組織的にも体力的にも制約されることが多いのが実情です。
(導入プロジェクトに専念できない、システムの話が経営者含め社内で共有しきれず、情報担当者の属人的判断に任され、結果、本来企業の求めているものとは異なるものが出来上がってしまう等々)
ITC-ERP研究会では、ERPはもちろんこれまで関わってきたIT導入・活用の現場を支援してきた経験から導入実践方法を
「導入準備段階~選定段階~システム導入段階~定着・活用段階」の4段階に分類し、中堅・中小企業のユーザの立場から執筆しています。
中堅・中小企業のためのERP導入実践ガイド07-08年版
中堅・中小企業のためのERP導入実践ガイド 2006年版